かるぴす

シン・ゴジラのかるぴすのレビュー・感想・評価

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
5.0
小さいときから、ゴジラが好きでした

シン・ゴジラをみて、どう整理していいかわかりませんでした。

そして、なんとか納得のいく落としどころを1日たってみつけました。

シン・ゴジラは、「ゴジラとは何か」という問に対し、「真理」に近いものをぶつけてきた。と思ったのです。

人類の愚かさが生み出したものだったはずなのに、なんかファミリー向けになって人間の味方っぽくなってるし、と思ったらアメリカ万歳!に殺されちゃうし。ゴジラという多くの矛盾を孕んだキャラクターには、多くの作り手が様々な答えを出してきました。

個人的に、14年のゴジラの「大自然の化身」としての解釈には舌を巻きました。敵のムートーに「人類の愚かさの化身」のしての役割を与え、それを超える存在としてのゴジラ。
正直、これ以上納得のいく描き方はないだろうと思っていました。

シン・ゴジラは、超えてきました。本当にびっくりしました。

なんだか、尊敬する恩師とか、哲学書とか名言集とか、それこそ映画とかみてて、人生を変えるような言葉や概念に出会う瞬間というか、あるじゃないですか。
そういうときって、スッキリ晴れ渡るような気持ちになるというより、なんかわけわかんなくなりませんか?

そういう衝撃を味わいました。人生、なかなか無いことです。

とりあえず、もう一回は観ようと思います。まだ消化しきれていない部分も多いですし、見逃した部分もあると思いますので。

しかし何より、面白いのです。
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