禊

シン・ゴジラの禊のレビュー・感想・評価

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
3.0
まず求めてるものが違ったってのが今回よくわかった。

予想外の事態が発生したけど皆で力を合わせて乗り越えよう!
という風にすぐにはならない、することが出来ない今の日本の政治のあり方に触れる映画としてはまぁまぁよく出来た映画だったと思う。
少し演技過剰なところがあったけど、緊迫感の中、手続きばかりで一向に進展しない会議
とてもよく伝わった
何が言いたいかっていうと、僕の言葉ではないが『会議映画』としては合格ということだ。

※ここから批判入ります
ネタバレ要素も強いので観てない人はお控えください

しかしだ
僕は怒っている
『ゴジラ映画』としては0点だ

人形にしか見えないCG
スベったデザイン
魅力のないキャラ
唯一絶対の武器であるはずの、
口からの放射線以外に付け加えられたダサい攻撃(特にあのサンゴみたいなやつ)
メカゴジラの「アブソリュート・ゼロ」という最高の必殺技の足元にも及ばない、
口への氷結剤注入

確かに映像の技術は上がった
東京を焼くシーンだとか、ミサイル空爆の迫力はあった
それでも、
ゴジラのデザイン、戦闘シーン、広島・長崎の原爆との絡め方
全てにおいてハリウッド版ゴジラの劣化

ここに重きを置かなかったのは分かるが酷すぎる
別にゴジラでしなくていいじゃないか
ゴジラならゴジラらしく戦おうよ!
もっと熱線吐こうよ!
ラミエルじゃあるまいし、もっと太く迫力のある熱線にしてほしかった


僕は子供時代に旧ゴジラシリーズを観ていて、旧ゴジラを美化しているがために高いレベルを求めてしまっているのかもしれない。
あくまで僕個人の意見、好みの問題だと思うので、実際に見てみると僕の言ってることと違う印象を受けた方もいるでしょう

映画ってそんなもんでしょ笑
禊