烏丸ルナ

シン・ゴジラの烏丸ルナのレビュー・感想・評価

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
4.8
日本人の日本人による日本人のためのゴジラ。
この作品に度々登場する、会議の多さや無意味さ。たった一人の人のために何か物事が止まるもどかしさや優しさ、体裁を気にする滑稽さが本当の意味で理解でき(分かる)と共感できるのは日本人だけなのでは。
これは海外ではウケないかも。会議のシーンが殆どで大人向けドラマ。緻密で繊細な作品作りを感じ、スリリングな展開も楽しめました。
クライマックスの決戦も日本人ならではの(分かる)が満載で、盛り上がりを見せつつどこかニヤニヤしながら観てました。笑

庵野監督のことは実はそんなに詳しく知らないのですが、恐怖の煽り方や絶望感の描き方は確かにエヴァンゲリヲンを彷彿させました。日本沈没エンドか…?と思わせるような絶望感。正しく今回のゴジラは天災でした。

ゴジラに対する熱意と敬意を感じた一作。オススメです。
烏丸ルナ

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