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シン・ゴジラのlovelykittenのレビュー・感想・評価

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
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「え~Σ(´Д`*) ゴジラって、それより庵野監督にはエヴァQの続き作ってもらわないと!!」

公式発表されてからずっとそう思っていたため、見に行こうとは思ってなかった。

むしろブツブツと文句ばかり思ってた、またエヴァが先延ばしになるとか、ほんとはQで広げすぎちゃった話が収集つかなくなって終わらせられなくなったんじゃないかとか...

...けど公開が近づいてくるにつれ、テレビの番宣など見てるうちに、

”う~ん、やっぱ見てみたいかも” と思うようになり、この際なので公開初日のレイトショーで観に行ってきた(→我ながらすごい気の変わりよう( /ω))

で、見てみて思ったのは、

やっぱり庵野監督が作ってるから

ちょいちょいエヴァっぽい!笑

なので、ゴジラ寄りのファンが見るシンゴジラと

エヴァ寄りのファンが見るシンゴジラは

明らかに評価が割れるんじゃないかってこと。

私はエヴァ寄りなので結構おもしろかったし、

今年見た映画の中でもしっかり心に刻まれたなって作品だった。

エヴァファンは、ストーリーそのものとか話の中のコトの発端や原因を追求したりするのが好きな人が多いと思う、自身で謎を追うとかその謎について考察したり。

ウンチクを聞いたり話したりするコトが好きなんだと思う。特に主題が生命の起源、生物の進化など「生命」に関することには。

なので、今回のシンゴジラはその「ウンチク」がたっぷり詰まっていて、エヴァファンには好物だけど、何しろ登場人物たちがみな早口な上、英語も出てきたりなので字幕を読まなければならないため、1回見ただけでは

何となく、こういうことなんだろうなあ

程度にしかわからなかった(//>ω<)

なので間違いなくDVD出たらまた見ようと思うし、考察が得意な人のまとめでもみさせてもらうかなって考えてます。

ややネタバレ的にはなるかもしれないけど、

一番グッときたシーンは、東京に避難勧告がされて、自衛隊がゴジラに攻撃しようとした時、逃げ遅れたお年寄りのおじいちゃんがおばあちゃんをおんぶして、逃げようとしてたところ。

ほんの数秒だけど、カメラがおじいちゃんがおばあちゃんをおんぶして、逃げようとしてたところを、遠目にシルエットで映してた場面があって、なんかそのシーンだけは、映画館から帰ってきてからじわじわグッときた。なんか思い出すだけで泣けてくる。

その二人が攻撃開始直前に確認されて、その時攻撃したら、その人たちが危ないけどどうしますか?って総理大臣に確認して、総理は民間人は巻き込むわけにはいかないからって攻撃しないように指示するの。でもそこにすごく躊躇があって。私は最初そのシーンみててすごくイラっときた。”多少の犠牲はしょうがないじゃん、その2名とこれから被害者になっていくかもしれない桁違いの人数比較したら躊躇するとこじゃないだろう”って。

最初はそう思ってたんだけど、映画館から帰ってきて思い出される

おじいちゃんがおばあちゃんをおんぶして、逃げようとするシルエットの映像

その絵を思い出すとなぜか涙が止まらん(p_-) 躊躇する方がむしろ人として当然なのかもしれないって思うようになった。

効率で考えれば2名切って、他全員が助かるなら、その方がいいって判断が当然だろうけど、でもその判断は、人間がしようとすると私もそうだけど誤作動?する(こともある)。その時の状況や心境によって判断基準がブレるからだろうけど。

何が正しいのかなんて突き詰める程にわからなくなっていくけど、あの時の総理の心境や判断を、私は馬鹿なんじゃないの?とは言えない。帰ってきてから、あー、私が馬鹿かもしれないって思ったし((´・ω・`;))

それから、映画見ててほんとに思ったのは、いざという時の防災意識を常日頃持っておくこと。自分で準備しておくこと。そうなったときどこからどう情報を仕入れるかとか、ほんと大事。防災にしろ何しろ常に想定外な場面に出くわすこのとの方が自然なんだから。国だ自治体だ民間だって区別としてはしていても、ほんといざってときは正に官民一体になって、「ほんとにすべきことは何か」を考えて、決断して実行してかないとね。ポジション関係なく、一人一人が考えるべきことだと改めて痛感した。
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