キャップワカンダ映画館

杉原千畝のキャップワカンダ映画館のレビュー・感想・評価

杉原千畝(2015年製作の映画)
2.6
正義と戦争について、リアルに考えさせられる映画でした。


だけど、、、印象として強いのはあくまで上流階級の人の話。


外交官になるような勉強さえしていれば、
戦争の時代さえ最新の物に囲まれて暮らし、出向く所で賞賛され、時の人に意見を言え、出兵も間逃れ、殺されるような所で殺されずに済む。
火垂るの墓の節子のような人がいる同じ時代に、勉強さえしていればここまで運命が変わってしまうのかと、怖くなる。

世界を変えるには、やはり上流階級でないと出来ないといった印象を受けてしまう。

杉原さんは、戦争の時代に生きている人のはずなのに、ユダヤ人を同じ人間としてみる事ができ、時代の先読みまで出来た人で、現代人としては共感できるのだけど違和感がある。

ある意味で、戦争を違う側面からリアルに皮肉に考えさせられる映画でした。
本当に賞を受ける方々は、無名の庶民ではないか。