えりみ

杉原千畝のえりみのレビュー・感想・評価

杉原千畝(2015年製作の映画)
3.9
WOWOWで。
「日本のシンドラー」と呼ばれている人だということは知っていたのでわざわざ劇場まで行く気にはならなかった映画ですが、冒頭のテロップが「太平洋戦争を回避しようとした情報戦に長けた一人の外交官の物語」と出ていきなり鉄道内でスパイチェイス、うわっ銃まで出てきた!もしかして「ジョーカー・ゲーム」と間違えた??とビビるオープニング。タイトルも杉原千畝の間にPERSONA NON GRATA とか謎の言葉入ってるし(「好ましからざる人物」を意味する)。
でもやっぱり2千人以上に「命のビザ」を発給するくだりが山場なので、色々詰め込んで長くなっちゃった感がどうしても。外交官がおこなうインテリジェンスなので派手さに欠けるのも致し方なし、実在しかも立派な事をされた方ですから面白おかしく脚色してもダメですもんねぇ。
杉原さん以外にオランダ領事(フィリップスのリトアニア支社長)やウラジオストクの根井三郎領事代理の尽力もあったこと、ポーランド人が親日であること、ユダヤ人収容所を開放したのが米日系人部隊だったこと等が知れたのは良かったです。

みている間は唐沢さんより綺麗な小雪さんに釘付けでした(*^.^*)好きなんです、彼女♪
唐沢さんは英語も佇まいも完璧すぎていうことなし。それに比べて小雪さんは登場シーン以外は日本にいようが異国にいようがずっとフワフワ浮世離れwお召し物も彼女だけ別格ですし。
何人も子供がいる(いつの間にか出来てた)のに生活感は0。
唐沢さんと絡む時にちょいちょい頭飛び出したり背中を曲げて抱き合ったりするのもツボでしたww
CMでもみた「今でもあなたは世界を変えたいと思っていますか?」の台詞も良かったんですが、
それより最後の台詞にゾクっとしました。
「本当のピクニックに来たみたい」
ニコニコしてるだけで何も気づいてないのかと思ってたけど、今まで諜報活動の隠れ蓑にピクニック利用していたの全部知ってたってこと!?どんな時も変わらぬその大根役者のような笑顔も全て演技だったの!!!?
さすが外交官の嫁!
エンドロールに杉原千畝さんはじめ当時の写真が出てくるんですが、奥様の写真も出てきました。
しかも何枚も・・・どうしても小雪と見比べてしまって感動が薄れるのであれはちょっと(--;)
えりみ

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