ShoIkoma

ディオールと私のShoIkomaのレビュー・感想・評価

ディオールと私(2014年製作の映画)
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2023-3
面白かったが、ラフ自身の為したこと、苦悩が具体的にわからなかったのが不満。オートクチュール未経験でアイディアだけ出してメゾンの気持ちがわからない頭でっかちのように記録されていたような。

困惑するお針子さんたちが頑張る様が映るだけで、ラフが何に着想を得てコレクションのテーマをどう設定したか、なぜそれがディオール的だと思ったか、メゾンの手でどう実現したかがわからなかった。

ムッシュ・ディオールの意思をどう継いだのか。ムッシュ自身が語っているようなナレーションもあったが、それがどれだけ正しいか? ムッシュの家を見てラフが感じたのものは?

このコレクションがどう受け入れられて、3年で終わったディオールにおけるラフの仕事がどう総評されているのか、までこの映画で知りたかった。ただただ、たった8週間でコレクションをつくるメゾンのブラックさが印象に残る映像になってしまった。それでも、ラフの仕事姿を見られるのは貴重だが。

ラストのショーではアナ・デ・アルマスがいましたね。ほかにも見たことのある顔がちらほら。あと、この映画を見ている途中で休憩してTwitterを見たら、ラフが来日していることを知った。タイムリー。
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