ひな鳥ピヨー

ディオールと私のひな鳥ピヨーのレビュー・感想・評価

ディオールと私(2014年製作の映画)
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言い訳でも怠惰でもなく現実じゃん

見通し甘いって言っちゃえばそれまでだけど、そもそもスケジュールがギリギリで不足の事態に対応する余地がないんだからしょうがない
ショーだけじゃなく上顧客への対応もしなきゃいけない職長と結果を出さなきゃ契約更新はないかもしれないデザイナーとの納期でピリピリ

ブランドの特色を維持しつつ、デザイナーならではの特色も入れなきゃいれない。アトリエスタッフはディオール古参だからそれぞれにこだわりもプライドもある。

仕付けたドレスの裾にバッサリはさみで裁断されていく様子は潔いのに床を無惨にも掃かれて集められた残骸は何とも言えない気持ちになった。
地道に縫い付けたビーズを前日に数人がかりで解いていく…

仕事や職場ってそういうもんなんだけど、デザイナーが変わるごとにやり方も違って常に時間はないのにアク強い同士でもプロだから都度合わせて結果を要求される。完成作品への評価がすべてだけど、これはなかなかストレスがシンドイ職場で遣り甲斐見出だすしかない

染めるとかじゃなくスプレー?質感も含めてだけど、生地が上質っぽいからなのか元からそういうデザインだったみたいになるからすごい。プリントもそういうコンセプトの抽象画だったから統一感?

生花の壁のスケールが違う
圧巻だけど経費で不快感示されるでしょうね、これは。
観ているだけでハラハラしたから、当事者たちは瞬間に感極まるだろうね。