確か、二宮和也が日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞した作品だった。
一度、腰を据えて観なくてはと思ってはいたが、ストーリーは大体の処が想像出来るし、観れば絶対泣けちゃうしと、思い今日まで中々観る機会が無かった。
確かに二宮和也は、上手くなってきたけど、この映画に関しては、妙な力が入り過ぎてる感じを受けてしまった。
一方で、吉永小百合は、最優秀主演女優賞は、逃している。
でも、やっぱり吉永小百合は、好いですねぇ。
最後に、町子が婚約者を連れて来て挨拶して帰った後に、浩二が現れて、いつもの様に二人で話す場面。
浩二が死なずに町子が死んでいたら良かった・・・と、母親としての本音を洩らす瞬間、胸が震え涙で画面が曇ってしまった。
誰だって、清廉な人間だとしても、母親としたら我が子を想う気持ちに変わりない。
苦しい、辛い台詞を、吉永小百合は語って魅せる。凄い女優さんです。
作品としては、いまひとつと云う映画でした。
山田洋次監督は大好き監督だから、何時も辛口になってしまう。