たなかたか

肉体の門のたなかたかのレビュー・感想・評価

肉体の門(1988年製作の映画)
3.8
古き日本こんなに情緒的だったのか…とびっくりした
灰色の寂れた汚さと日本人の不透明な肌の質感がマッチしてた
そしてあざやかなパンパンたち パンパンたちの服装が本当可愛かった。
着こなしてんなあ あと美人ばっか 
演技も丁寧でびっくりした 上手い下手というより丁寧だなあと思った
全体的に画面が本当に良かった
役者たちのギラついた目は現代に生きる私たちに絶対
できない目の輝きだ

キャットファイトは苦手なので途中目をそらしました
というか全体的に緊張感があって見ててしんどかった
まず秘密基地に1t爆弾が釣り下がってそれを御神体と呼ぶ
メンタルよ 私からしたら感覚がバグってりすぎてて何回も
そういうことをするなよ!!って口から出てた。

生と死の境目がぼやけすぎている。
かなりマイルドな方なんだと思うんだけど
潔癖症な現代に生きる私にとっては
いつ誰が死んでもおかしくない町のテンションにハラハラでした。
混乱の中強く踏ん張る女たち、仲間割れする女たち、淘汰されてなかったことにされる女たち。見てて辛かった。
結局淘汰されるのだけれど命をかけてプライドを貫く彼女たちは
とても美しいと思う反面私が消費していいのだろうか と思った