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ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲のaymmmiのレビュー・感想・評価

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誰が悪いってどう考えても人間が悪いのに、その人間に振り回されてめちゃくちゃに変わってしまって生きるハーゲンの方を怖いと思ってしまう。見てて痛々しい悲しい話。

ハーゲンを演じるお犬様が何よりすごい。最近読んだエッセイで生き物を映像で扱うむごたらしさや大変さを聞き齧ってたから余計にどうやってこんな映像が撮れたのか。もう凄い。ありえないと思う。カラクリを知りたいような知りたくないような。現場を想像して頭が上がらん。

ラストのシーンは優しくて静かでちょっとずるいぐらい良かった。

力強すぎて恐ろしいお犬様たちももちろんだけど、怖い父ちゃんとの二人暮らしとか、クラブで初めてお酒を飲むシーンとか、たぶんあんまり豊かでなくて、全体的に灰色で治安が不安定なハンガリーの街の雰囲気とか、この作品に出てくる表現全部がごわついてて体がこわばってしまって、だからこそずっと見入ってしまう話でした。。体力。。。大変なものを観た後特有の体力の無くなり方。。

主人公の女の子のとんでもない美女感もあれぐらいの年の女の子の雰囲気をぎゅっと固めた硬質な演技も最高だったけどリュックにトランペットぶっ刺すのはやめて……そしてチャリ乗らないで……ラッパが心配…

あと久しぶりに行ったけど神戸のシネリーブルはやっぱり最高だよ!!!ドライクランベリーが入ったキャラメルポップコーン最高!!!この映画との食べ合わせは最悪だったけど!!!(要らん話)
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