実は、映画のエネルギーが強すぎて、まだ消化できずにいます。消化不良です。
映画の始めから、登場人物にこんなにも嫌悪すると思っていなかったので、正直最初、観るのがしんどかった。
人間の嫌な部分をまとめました。という言葉やしぐさ、を休むまもなく映し出され、もう自分が同じ人間ということに絶望を感じて、辱められている気分だった。
あなたの言葉で、人を傷つけていないか。
あなたの態度は、差別的で、軽薄じゃないか。
あなた、小手先でうまく生きようとしてるでしょ。
そんな事をずっと、言われているような気がした。
「生きるってものすごくつらいんだよ」って、言われているきがした。
橋口監督は、生きるのがものすごく辛そう。
たとえば、「あのシーンは笑えた?笑えなかった?」という何気ない質問に答えることすら、人を傷つけるのではないかと躊躇してしまうほど疑心暗鬼になった。