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仁義なき戦いのGoachのレビュー・感想・評価

仁義なき戦い(1973年製作の映画)
4.3
終戦直後の広島を舞台に、ヤクザの組の成り立ちと崩壊を描いた作品。

クエンティン・タランティーノも熱狂的なファンで、初の監督作品「レザボアドッグス」もこの作品を意識して作ったほど。影響受けた人間は数知れず。それも頷ける圧倒的な迫力。菅原文太という大俳優の偉大さに、時を経て気付かされました...

手ブレが凄いカメラワークに臨場感を覚え、菅原文太の言動や表情の1つ1つに「凄み」を感じます。広島の物語なので、登場人物は広島弁を話しますが、シビれる格好よさ。いつの間にか、惚れちょりました。

こんな作品を当時観てたら、絶対真似してしまうし「筋を通す」日本人の美徳が垣間見れる作品でもあります。日本映画が世界から一目置かれていた理由が分かります。こんな凄い作品、誰も作れない!

続編を意識した作品なのか、単体だけでは締まらない内容です。ただ、伝説の序章としては十分すぎる内容でした。

日本人として、一度はこの名作を観ておきたいところ。
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