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ビューティー・インサイドのruiのレビュー・感想・評価

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)
4.9
アメリカ映画の「エブリデイ」に似てる。こんないい映画があったなんて。きっと何度も見返すお気に入りに加えると思う。

人は内面だけで恋愛するなんて、綺麗事。なんていうのは、やっぱ人それぞれだと思うけど私はこれ、ありえない設定で起こり得る障害は、ごく普通のカップルに起こり得る事と変わらないと思った。

そりゃイケメンの方がいいに決まってるけど、内面の優しさとか、「あー私を大事にしてくれてるんだ」とか、その人の本質は必ず表情に出ると思っていて。
好きな顔のタイプが定まってない私だからかもしれないけど、結局惹かれるのはそこかなあって。心が顔に表れる瞬間。
その相手が偶然同性でも、年寄りでも、強く愛を感じられたらその時は抗えないんじゃないかなって時々思う。

そういう表情の演技上手いなああって終始思った。とくに日本人役の上野樹里!イスの事現実に好きみたいな優しい目してた…

好きと幸せはイコールにならないって、誰かが言ってた。そうかもしれないと思う。
外見が変わるウジン。
でもイスも言ってたけど人は普通、心は毎日変わると思う。
同じように人間関係も、「現状維持」「不変」なんてものないと思っていて、
誰かの心に入り込むのは面倒くさい事で大変な事で、苦しみや変化が伴うもの。
それだけ想い、好きってことだから。

恋愛をしない平穏な日常。
自分を見失うほどに、愛に溺れて傷つく日々。
すべてを2時間くらいに詰め込んでるのが良かった。

「一緒にいれない苦しみ」より「好きでいる苦しみ」を選びたいんだよね。

こんな言葉を、披露宴のスピーチで聞いた事がある。「一緒に歳を取る」この言葉がピッタリだとその時思った。
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