ゆーり

ビューティー・インサイドのゆーりのレビュー・感想・評価

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)
4.2
友達のオススメで、久々に素敵なファンタジーラブストーリーを観ました‼︎

ウジンは18歳を境に、目が覚めると姿が変わる病気に悩まされていました。
老若男女だけではなく、時には外国人にまで、、、
なかなかあり得ない設定だし、いろんな不都合が生じてくるはずですが、、、
そこは置いておいて!笑

この物語、まるでベンジャミンバトンのように、その設定を飲み込んでストーリーに入っていけるんです。

ウジンはその特性を活かして、色んな人に適用するオーダーメイドの家具職人として、姿を隠しながら、インターネットを駆使して仕事をします。

そんな生活を続けていると、家具に深い愛情を注ぐバイヤーのイスに出会います。

人と出会う というのは不思議なもので、ただすれ違ったり、接したりしていても出会いにはなりません。
当然、相手を認識、意識してようやく出会うのですが、、、

日々姿が変わってしまうウジンは、毎日彼女に会いに行っても気づかれることはありません。

どうにかイケメンの日に(笑)、彼女を半ば強引にデートに誘います。
一方的に彼女の人柄を知っているウジンと、初めて会った人に好意を寄せられて戸惑うイス。

この2人の、他の人とはちょっと違うラブストーリーが始まります。。。

まず、イスを演じるハンヒョジュの透明感がヤバすぎて見えない‼︎‼︎笑
ずっと見ていられる美しさです笑
そして、全体的にとても落ち着いたお洒落な雰囲気の映画です。
派手ではなく上品。
123人もの役者がウジンを演じています。
日本からは上野樹里さんも!
まるで、一つのMVを見ているかのようでした。

上手くいきそうで、やはり他人には理解されない悩みに直面する2人。
お互い確かに愛し合っているのだけど、毎日姿が変わるウジンに、イスの脳がついていけなくなります。
そりゃそうだ、毎回触れられる人が全くの別人ですもの。
周囲の人からも不思議がられる日々。

この映画は「愛はどこから生まれるのか」というテーマがあるようですが、
正直この2人の出会いは、美男美女がベースな気がします笑
彼女も彼を認識した時に、ハゲチャビンオヤジならきっとデートには応じなかったでしょう笑
また、ウジンとしては毎日可愛いイスに会えますが、イス側としてはどんな人に触れられるかわからない緊張感があります。
なので、ある程度外見も大切なんだなと感じる部分がありました笑
(もちろん、最終的にはインサイドが残るので、そこから生まれる真の愛が大切だと思いますよ‼︎笑)

【少しネタバレ】
イスのセリフで、
『あの人の顔が思い出せないの…』
と泣くシーンがあります。
……そっか。記憶や思い出には、その風景と人の顔が出てくるけど、それはよく目にしているあの人の顔を認識しているからなんだ。。。
確かに、一度しか会っていない人の顔などずっと覚えていない、、、
しかも、二度とその姿には会えないんだ、、、

共に歳をとっていくことも出来ないし、、、

この設定はあり得ないけど、
そうした当たり前の事に気づかせてもらえた気がしました。

どうやって、イスの気持ちに近づけるかなと想像した時、
大好きな人と二度と会えなくなってしまった時、姿形が変わってもいいから、またどこかで会いたいと願うような事かなと思いました。
それが毎日だとやはりとてもしんどいのかもしれないけど笑

とても不思議で切なくて、ハートフルな映画だと思いました。
ゆーり

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