このレビューはネタバレを含みます
『はじまりへの旅』
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2017年公開のアメリカ映画
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アメリカ西部の森の中
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野生動物を狩り
野菜を育て
岩山を登り
焚き火を囲んで
読書をし
音楽を奏でる
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父と6人の子供たちが
自給自足生活を送っている
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ある日
街で入院中の妻が
亡くなったコトを知り
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妻の望みだった
埋葬を叶えるべく
葬儀場へと向かうも
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様々な困難と向き合いながら
それぞれの想いを描く
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ドタバタロードムービー
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東欧映画が続いてたので
久々のアメリカ映画の
画面の明るさに驚く
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オープニングの
森に深く差し込む
陽の光が爽やかだ
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油断してると
動物愛護団体が
絶叫するであろう
儀式が始まるので
要注意
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現代社会での生き方に
NOを突きつけた
父親の教育方針は
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ある意味
過激ではあるものの
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親として
究極の自立を促しているのでは
ないだろうか
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生きていくために必要な
根源的な能力や
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得た知識から
自分で思考し
言葉で伝える力
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計画通りに進まない時
別の手段を検討する
判断力
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それらを身につけさせるために
父親自身も
同時に試される
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身体能力、知恵、知識は
大前提として
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嘘をつかない
ごまかさない
体罰で支配しない
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なかなかの胆力が
必要だ
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現代社会で生きる
妹家族や
妻の両親との軋轢の中で
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自分の教育方針に
揺らぎを感じはじめる父親の
心の動きは
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観ていて
いたたまれない気持ちになってくる
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愛を盾に
心配という武器を使ってはいけない
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心配という感情は
時として
価値観の押し付けになる
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そして
それぞれの子供の成長と共に
親もまた親になっていく
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家族とは
生きるとは
愛とは
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という
普遍的なテーマに
必要な要素を
ふんだんに盛り込んだ
良作だ
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