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はじまりへの旅のFyohkoのネタバレレビュー・内容・結末

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます


『はじまりへの旅』
.
2017年公開のアメリカ映画
.

アメリカ西部の森の中

野生動物を狩り
野菜を育て
岩山を登り
焚き火を囲んで
読書をし
音楽を奏でる

父と6人の子供たちが
自給自足生活を送っている

ある日
街で入院中の妻が
亡くなったコトを知り

妻の望みだった
埋葬を叶えるべく
葬儀場へと向かうも
.
様々な困難と向き合いながら
それぞれの想いを描く

ドタバタロードムービー



東欧映画が続いてたので
久々のアメリカ映画の
画面の明るさに驚く


オープニングの
森に深く差し込む
陽の光が爽やかだ

油断してると
動物愛護団体が
絶叫するであろう
儀式が始まるので
要注意


現代社会での生き方に
NOを突きつけた
父親の教育方針は

ある意味
過激ではあるものの

親として
究極の自立を促しているのでは
ないだろうか

生きていくために必要な
根源的な能力や

得た知識から
自分で思考し
言葉で伝える力

計画通りに進まない時
別の手段を検討する
判断力


それらを身につけさせるために
父親自身も
同時に試される

身体能力、知恵、知識は
大前提として

嘘をつかない
ごまかさない
体罰で支配しない

なかなかの胆力が
必要だ


現代社会で生きる
妹家族や
妻の両親との軋轢の中で

自分の教育方針に
揺らぎを感じはじめる父親の
心の動きは

観ていて
いたたまれない気持ちになってくる


愛を盾に
心配という武器を使ってはいけない

心配という感情は
時として
価値観の押し付けになる


そして
それぞれの子供の成長と共に
親もまた親になっていく

家族とは
生きるとは
愛とは

という
普遍的なテーマに
必要な要素を
ふんだんに盛り込んだ
良作だ

.

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