はじまりへの旅(2016年製作の映画)

Captain Fantastic

上映日:2017年04月01日

製作国:
  • アメリカ
  • / 上映時間:119分
    監督
    マット・ロス
    脚本
    マット・ロス
    キャスト
    ヴィゴ・モーテンセン
    ミッシー・パイル
    キャスリン・ハーン
    スティーヴ・ザーン
    ジョージ・マッケイ
    フランク・ランジェラ
    アナリス・バッソ
    あらすじ
    普通ってなんですか?ベン・キャッシュ(ヴィゴ・モーテンセン)と6人の子供たちは、現代社会に触れることなくアメリカ北西部の森深くに暮らしていた。父仕込みの訓練と教育で子供たちの体力はアスリート並み。みな6ヶ国語を操り、18歳の長男は名立たる大学すべてに合格。しかしある日入院していた母・レスリーが亡くなり、一家は葬儀のため、そして母の最後のある“願い”を叶えるため旅に出る。葬儀の行われるニューメキシコまでは2400キロ。チョムスキー※は知っていても、コーラもホットドッグも知らない世間知らずの彼らは果たして、母の願いを叶えることが出来るのか…? (※ノーム・チョムスキー=アメリカの哲学者、言語哲学者、言語学者、社会哲学者、論理学者。)

    「はじまりへの旅」に投稿された感想・レビュー

    蒼井ことり
    蒼井ことりの感想・レビュー
    2日
    4.4

    このレビューはネタバレを含みます

    やべーぞこれ。面白すぎだろ。

    面白すぎ
    面白すぎ
    面白すぎ
    毒親過ぎ
    毒親過ぎ
    毒親過ぎ
    許せない
    許せない
    許せない
    面白すぎ
    面白すぎ
    面白すぎ
    父親働けよ
    父親働けよ
    父親働けよ
    子供は親を選べない
    子供は親を選べない
    子供は親を選べない
    怒りに震える
    怒りに震える
    怒りに震える
    面白すぎ
    面白すぎ
    面白すぎ
    これで良かったの?
    これで良かったの?
    これで良かったの?

    フラワーチルドレン
    オウムのサティアン
    虐待
    洗脳
    フラワーチルドレン
    オウムのサティアン
    虐待
    洗脳…

    怒涛のような感情のせめぎ合いや、キーワードのリピートが…。

    映画化のチラシに書いてあったのとは反対に、ちっとも心温まらなかったし、泣くこともなかったし、ハッピーにもなれなかった。
    「社会復帰への地獄と苦悩のはじまりへの旅」だなと思った。
    ただ、面白かった。

    日本人の、出る杭は打たれる、右にならえ、自己主張しすぎるな、空気読め、村八分、大多数の考え方こそが「普通」で「まとも」みたいな国民性や風潮、大嫌いだけど、この父親(ヴィゴ・モーテンセン)はだめだろー。
    子供の自由意志によるなら、あの生活でも良いと思うけど。

    エレガントなグランパが、簡潔なふたことで私の気持ちをまとめてくれた。
    「子供たちは、選ぶことができる(権利がある)」
    「これは児童虐待だ」
    本これ。
    子供たちの人権剥奪と虐待だ。

    ウチの家族もかなり毒性強いので、他人事とは思えなかった。
    難しい資本論や憲法、セックスの仕組みなどなど学ぶのはいいと思う。
    でもほんとにこの年齢に適した、必要な知識なの?
    先に覚えることは?
    雨の中のロッククライミング。勇気と知力と体力が必要で、素晴らしいエクササイズだと思う。
    でもこの子たちの体力や栄養状態に見合ってるか、ひいては命を脅かす危険からちゃんと守られてる?
    人に助けを求める方法は教えなくてもいい?骨折をガマンして放置しておくのが良いこと?

    スーパーで盗みを働くとか、不法侵入とか、お墓から遺体を盗むとか、ほんとうにこの子たちの望むべきものだったのか?


    AC関連の本の受け売りだけど、
    子供にとって『子供時代』とは、ほのぼのとした楽しい時代なのがいい。
    その、ほのぼのとした楽しい時代を奪われて育った子供は、先々ほんとに苦労する(実体験)。

    まず、つまずくのは長男だと思う。
    お年頃なのに本の知識以外に何も知らない、「彼女いない歴=年齢」的な子が、大学に行ってすんなりうまくやれるはずない。必ずバカにされたり、そのことで落ち込んだり生きづらさを感じたり、結果悩み苦しむはず。

    長女・次女たちもやばいと思う。父親との関係がまずいと、人間関係、とりわけ異性関係がうまくいかないと思う。
    彼氏ができない、できてもうまくいかない、不特定多数と遊ぶ、結婚できない、しても離婚を繰り返すなど。
    この先、境界性人格障害や双極性障害などの精神疾患を発症する可能性は拭えない。

    就学年齢の子供の生きづらさの原因は親。
    100%親の責任。
    子供達のこの先の苦労が目に見えるようで可哀想。

    関係ないけど下から二番目の子(すごいかわいい)のかぶってる、猫科の生き物の皮でできた帽子が映るたびに「ひぃっ!本物!」と思って怖かった。

    にしても、子供6人もぽこぽこ作って、全員変人に育てる…って相当な罪。6人の人生=命を奪ってるよと変わらない。
    全員アダルトチルドレン確定。
    子供は親の道具じゃないし、子供の生き方を決めるのはあくまで子供であって、親はその手助けをすることしかしてはいけないのに。
    親というだけで、彼らの自由を、意思を、人権を蹂躙している。ついついこちらは憤慨してしまう。

    ラストではバスでの移動の旅を終え、森での暮らしも捨てて、テーブルを囲んだ自宅での暮らしにシフトしていた。
    「ほら、スクールバスが来たぞ。」と子供たちに声をかける父。
    (あ。学校行かせてあげてるんだ。※グランパのお金で)とホッとするも、
    (いや、学校に行かせ始めました。めでたしめでたし〜、じゃすまされないから!
    機能不全家族のままだから!
    苦労を一身に背負ってくのは子供だから!)
    とも思う。

    個人的にはおじいさんのおうちで暮らす方を選択すべきだったと思うな。
    実の親に育てられておかしくなってる人がいる一方で、里子に出されて優しい養父母に育てられて幸せに育つ人もいる。
    大事なのは血の繋がりじゃなくて、健やかな「愛着」が築けてることが大事、らしい。
    実の親を捨てる勇気を持つことも大事だと思う。
    そんな理由で、ラストは希望よりも不安が残ってしまった。

    次男役の子がリバー・フェニックスの子役時代に似てたな。
    斜視気味で、睨みつけるようないい目をしてるところと、少し上を向いた鼻が似てた。
    この映画を見がら、リバーの両親(フラワーチルドレン)のことも思い出したし、リバーとハリソンフォードが共演した「モスキート・コースト」のことも思い出してた。リバーは狂った独裁者になっていく父親に、1番初めに疑問を感じ、反駁し始める長男・チャーリー役だった。この映画の次男と役柄も似てるな。
    ハリソンフォードの父親はたしか、謝ったり反省したりしないままだった気がする。
    ヴィゴは一応反省し、後悔して涙を流していた(その反省や後悔がどこまでが本当で、いつまで続くかはわからないが)から、こっちの方が少しだけまマシな父親なのかもしれない。

    いやぁー、ヴィゴさんってばヒゲそったら途端に輝かしいイケメンになっちゃって見惚れた。
    葬儀の時のみんなのいっちょううら、おしゃれだったなぁ。
    個人的な話だけど、私の叔母夫婦が使っているエスペラント語を生で聴けたのが感動だった。

    映画的の技術的な部分は、ほんとうにセンスがいいなーって思った。音楽・効果音の使い方、光、日光の取り入れ方、ざっくりラフでいて的を得た感じのカメラワーク、人物の顔のアップの効果的な導入、子供達の体を張った熱演、なめらかでストレスない演出、目が離せない物語展開などなど、どれをとっても良かった。
    ヴィゴさんくらいしか有名人出てないよね?
    低予算で、キャストに頼らず、これだけのパワーとエネルギーに満ち溢れた傑作を作った監督さんと脚本家さんすごい。
    よくこんな面白くてしんどい話思いつくなー。脚本書くのも映画化するのもしんどそう。
    むらむら
    むらむらの感想・レビュー
    2017/05/19
    4.5

    このレビューはネタバレを含みます

    この息苦しい世界で生きること
    人にはそれぞれの生き方があること

    パパもこどもたちもみんな脆くていとおしい

    ユーモアもあって笑えるし、感動できるし、雰囲気が個人的にめっちゃ好きや
    ゆうた
    ゆうたの感想・レビュー
    2017/05/18
    4.0

    このレビューはネタバレを含みます

    最初のトナカイのシーン、あれ完全にお父ちゃんイってしまっとるよな?妻のための森生活やったとしても、子供にトナカイの内臓喰わせて「大人になったな」ってんなアホな〜!
    Hayama
    Hayamaの感想・レビュー
    2017/05/18
    -

    このレビューはネタバレを含みます

    大自然においてサバイバル生活を実施し
    在宅教育と称し星の下で読者をする。
    子供達の体力はアスリート級、
    知識、教養もまた並でなく、
    複数言語に精通し、
    挙句、権利章典まで暗唱する。

    先人が立派に立派に築き上げた、
    ルール、マナー、仕組みをベースとする、
    社会の中に生きる我々は、
    その生活を当然としていて、
    アタマが凝り固まっているせいか
    やはりこの家族の生き方は異端に映る。

    しかし、
    現代の社会構造に抗い、
    世間の常識を破壊するこの生活スタイル、
    コーラやアディダスを知らずとも
    あのキャンピングカー(バス)一つで
    なんでもこなすアクティブさ、
    あまりにも芯の通った彼らの生き様は
    次第に許容せざるを得ないし
    清々しささえ感じ始める。

    、、単純にカッコいい。

    父親が息子二人の反抗を機に
    気持ちがブレ始めるのは
    意外な展開も、
    最後はやはり仲睦まじく、
    土葬された母親を掘り起こし、
    歌とダンスで火葬を盛り立て、
    トイレに流すシーンにおいて、
    もはや心の中で拍手喝采であった。

    大学に進む意を示した長男、
    それも認めた父親、
    彼らなりの社会との折り合い、
    親離れ子離れである。

    現代社会で
    生きることに追われている我々は
    ふと立ち止まり本作のような名作に
    触れるべきである。

    大学の学費はどうするの?
    これ、このあと祖父母と裁判では?
    、、まあいいか。笑

    「任務:本作を多くの人に広めよ」
    MARUKO
    MARUKOの感想・レビュー
    2017/05/17
    4.7

    このレビューはネタバレを含みます

    どちらがより人間らしいか、みたいなことが問われる作品かと思ってたらそうではなかった。その生き方は純粋さゆえの選択肢の1つであった。その弊害には彼らの遮断された思想の中にいては気づかない。世間との切り離されて事実のもと淡々と生きる家族。文献をそのまま吸収し彼らの中で極端になった権利。武器をもち、狩りをする。常識はずれでであることに気づいていたのは10年前森に入ることを経験した者だけ(彼はたまたま聞いたけど)。世間に出たことで間違いに気づく者とのすれ違いが起こる。故意じゃない、愛しているから行きすぎてしまっただけ。そして愛しているからその間違いを受け入れられる。こんな脚本よく思い付くなと驚いた。終止興味津々で見入ってしまった。
    ヴィゴモーテンセン、無駄がなくて大袈裟すぎないナチュラルな演技が素晴らしかった。瞳が動きすぎないのがとてもいい。子供たちの演技で、世間とは違う世界を生きていたというこの作品の世界観がより強くなっていたのも魅力的だった。
    ユーモラスで面白い作品である。しかし同時に世界観に引き込まれると、お父さんが妻のためにこの生活を正しいと信じて必死に貫いたこと、それを分かっていてもその生活を続けたあの二人、それすら知らず生きていたのに突然現実を知る子供たち、この家族の様子が切なくて心苦しくなる。今まで見たことないような独特な作品だが、とても好きである。
    suwahara
    suwaharaの感想・レビュー
    2017/05/14
    4.6

    このレビューはネタバレを含みます

    お父さん髭剃ったあとイケメンすぎい!!!
    いの
    いのの感想・レビュー
    2017/05/13
    4.2

    このレビューはネタバレを含みます

    誰か早く父に反抗してくれよ!と願っていた。 自由を口にしながらも、父であるベン(ヴィゴ)は、強権を発動しているように感じたから。これじゃあ父の専制政治になってしまう。父の枠内でしか生きられなくなってしまう。疑問は、外からじゃなく、子から呈されなければならない。(そうすることによって父の思想=行動も、もっとしなやかなものになる。)

    だから私は次男クンが好きだ。いやいや、次男クンはもちろん、ヴィゴも子らも、みんな好きだ。


    余談1:ずっと前に観た『モスキート・コースト』を思い出す。とは言え、1回しか観たことがないので、全くリンクしてないかもしれない。でも、そう考えると次男クンは、どことなくリバー・フェニックスを想起させる。
    余談2:今、急に思い出し、確かあったはずと探したら、書籍『ノーム・チョムスキー』が家にありました。やだ、あたし、鉛筆で線まで引いちゃって読んでたんだ。忘れてた。恥ずかしい。ごめんなさい。
    余談3:本日3作目の鑑賞だったので、もう頭のなかがぐちゃぐちゃでヤケクソです。
    AkihiroTakeishi
    AkihiroTakeishiの感想・レビュー
    2017/05/11
    3.9

    このレビューはネタバレを含みます

    お葬式に凸ってから
    あ、これをみに来たわ〜ってなった。
    Mami
    Mamiの感想・レビュー
    2017/05/08
    4.0

    このレビューはネタバレを含みます

    ヴィゴ・モーテンセンがヴィゴ・モーテンセンにしかできない役をやっている時の素晴らしさ。仏教徒を土葬にする以外は(いやそれだけでだいぶひどいけど)実にまともなことを言っている義父といい、子どもたちひとりひとりといい、みんな素敵。奥さんの遺言、そこまで忠実に叶えてあげるのね。ちょっとだけ反省してちょっとだけまわりの世界と折り合いをつけるラストも好き。
    yukichi
    yukichiの感想・レビュー
    2017/05/07
    4.2

    このレビューはネタバレを含みます


    CAPTAIN FANTASTIC

    正直だとか、具体的だとか、精一杯だとか、力だとか、常識だとか、知識だとか、子供のためだとか、必ず大事なことだとか

    なにも必然なことはありゃしなくて、

    「人民にイエス、権力にノー」

    自由さえ自由に使わんくてどうするんだ!

    生きてくぞー

    (そういえば、上映中に鼻血が出てきたから、異常に生きた心地がした映画だった。)
    >|