はじまりへの旅のネタバレレビュー・内容・結末

はじまりへの旅2016年製作の映画)

Captain Fantastic

上映日:2017年04月01日

製作国:

上映時間:119分

3.9

あらすじ

「はじまりへの旅」に投稿されたネタバレ・内容・結末

点数以上に、私にとって特別な意味を持つ映画になった。この映画についての気づきを、こっそりとひとつの記事にしてしまう程度には。

記事のなかで書いた気づきをいくつかここにも残しておく。

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それがどんなに自分が信頼している人が求めた最適解であっても、自分自身で選び取ったのでない限り、私たちはそこに100%の満足を感じることはできないようにできているらしい。私たちにとって最も重要なのは、自分で選択したかどうか。これに尽きるのだなぁ。

そういった意味で、レリアンを筆頭とした子供たちみんなは、一度祖父の家に預けられて、その後に自ら父の生き方を選び直してから初めて、自分の人生としてその道を歩む覚悟と責任が持てたんじゃないかな。

——

ボウとベンの別れのシーン、お互いの信頼関係の強さがありありと伝わってきて思わず涙した。彼らの間にあるのは「親子愛」なんていう軟弱なものじゃあない。一人の人間と一人の人間の、強い信頼関係だ。

親子の関係は国際協力における支援国と非支援国の関係に似ている。

支援国側が被支援国側を「私たちが支援しなければ何もできない」と見てそのような態度で接すると、被支援国側は自分たちで自助自立する力を失ってしまう。大事なのは、「君には自助自立する力がある」という姿勢で接し、相手を信頼し、パートナーとして共に歩んでいくことだ。

子供を子供扱いせずに、一人の人間として扱うベン。子供たちがベンを頼りにしているのはもちろん、ベンも子供たちを頼りにしている。子供たちはベンに信頼されていると分かるから、自分の足で立とうとする。
きっと私の好きな岡本太郎と彼の両親との関係性も、このような感じだったんだろう。わたしも親になる日が来たら、子供をいつまでも子供扱いしたりせず、一人の人間として対等に接したい。
何が普通で何が幸せなのか考えさせられる
森で暮らすなんて普通じゃない
学校に行かないなんて普通じゃない
この家族は普通じゃないのかもしれないけれど周りの思う普通の家庭より愛が深い素敵な家庭だと思った。

お母さんを救出!のミッションは本当にカッコよかったし、食べ物を救出するミッションは面白かった。

私が1番印象に残ったのはお母さんを火葬しながらキャンプファイヤーみたいにお母さんの好きな曲を歌いながら踊ってるシーン
最後のみんなで朝食を食べるシーンもその家族らしい素敵な新しい生活でとても良かった。

私の大好きな映画の1つになった。
CAPTAIN FANTASTIC!!!!!
メモ

あー たまらん!めっちゃいい映画や!!
全ては愛。愛こそ全て。
はじまりへの旅、って邦題はずるいやろ〜!
エンディングがもう最高、最高アンド最高。best ending ever。
長男と次男の演技が秀逸で、特に長男はセリフの無いシーンが天才的。

妻が快復しない事で子供達への愛、すなわち森での生活に固執する父。
子供達の全てを想い、愛するも結局はそれが子供達を縛っていたことに気づかされる。

子供達に盗みをさせ、骨折に気づかない、外界との接触を認めないこと、もちろん父も完璧でない。
だけど、閉鎖環境だからこそそれに気づけない。
子供達は沢山の本を読み、他者の思考に触れたけど、それでは足りないと全体を通して描かれ、長男によって宣言される。

嫌いじゃない。ママを助けたかっただけ。パパもだ。でやられた。祖父も祖母もみんなママを助けたくて愛しているだけで。
その形が、愛し方が違うだけで。

子供扱いしないで誠実に向き合うところ、長男が坊主にして父と目配せし合うところ、墓を暴いて遺体を火葬するところ、遺灰をトイレに流す前にみんなで笑い合うところ、goodbye mommy!!
もう、良いシーンで溢れてるわ。
目配せは火葬シーンの歌詞、「愛するあなた」に合わせて上の娘2人もしており、同性愛かつ近親というタブーにも肯定を感じさせる。
それが全くわざとらしくなく、むしろ清々しさやありのままを感じさせる。

全てが間違っており、全てが正しい。
ある種の暴論であるけど、結局は自分がどう判断するか、どう生きていくか。それは誰からも押し付けられないし、何をやってもいい。だけど、それは他人に迷惑をかけるほど何をやってもいい、という訳でない。
作中でも明確に他者に迷惑をかけたのは盗みだけで、後は全て家族の中で起こったこと。それは家族は許し合える、受け入れ合える、愛があるとのメッセージに見えた。
だからこそ、祖父も子供達を力づくで連れ戻さなかったのだと思う。
全ては愛。認め合うこと。許し合うこと。
きっと誰もがお互いのことを想いあっているし愛の大きさも同じはずなのに、ベクトルが違うことで離れ離れになってしまいかける強いんだか脆いんだか分からないような、家族を描いた映画だった。

誰よりも好きだったものが自分のせいで壊れてしまったとしたら、自分の方法が間違っていたのではないかと思える優しさがあって、けれど過去には戻れなくて、だったら残る大切なものたちを置いていかなければと思う気にもなってしまう。

印象深かったのは、前半森の中で楽器を持ち寄り演奏するシーンで、一人明らかに違うリズムを刻み輪を乱しているように見えた瞬間があったが、少し止まった後にむしろそのリズムに合わせて新しい音楽に方向を全員で変えて演奏を改めて始めたこと。

きっと信念と優しさを強く持っていれば、少しの方向転換は何かを壊さずともできるのだと思う。自分を曲げるなんて事ではなく、新しいものを吸収するような軽やかな気持ちで。

最後の見送りのシーンも、全員の食卓のシーンも、とても静かでみんなの想いが満ちていて、とても穏やかで幸せな気持ちになった。
知識も学力も必要だし、感じたことを論理的に伝える力は大切。生き抜く力も重要。

でも、社会を学ぶ場としての学校はやはり不可欠と思います。私が学校で学んだことってやはり一番は人間関係だしなあ。

こういう生活をすれば「哲学王」が生まれるって信じてる人はたくさんいると思うけど、マジョリティが住む現代社会に身を溶け込ますのが楽なんだろうな。最後はいい感じにバランス取れた感じで終了。

ラストシーンからエンドロールまでの尺が長いのがよかった。日常、家族、ってかんじ!
家庭内教育の偏り。
万引きのくだりいる?いいえ、いりません。
気になるところが多くて良くも悪くも飽きはしなかった。

お兄さんは絶妙にダサく成長したのに、弟は絶妙にかっこよく成長して、個体差を実感🙃
タイトルとかジャケットでコメディかなと思ったらシビアな撮り方してた。

万引き大家族。あれだけ本を読んで知識つけてるのに窃盗を正当化して子供に盗ませて反省点を言わせるとか「普通」にヤベエよ。
前半は親父のエゴがキツすぎて見ていられない。次女が転落して結局病院頼りで皮肉だなと思ったし、医者にも嘘ついてそこで人生改めるって中途半端な覚悟で森で生きてたのか?と感じてしまった。
妻の遺言なのは分かるけど祖父母ときっちり折り合いつけた上で墓掘り返して欲しかった。何なら逮捕されるくらいまで描いても良かったのではないかと思う。

長男は家出ちゃったから次男も爺ちゃんの家に引き取られる選択肢とか欲しかったのと長女の陰が薄いというか女の子さながらのお悩みとか見たかった。
キャッチコピーの「普通」がどうとか言うよりも躾や教育は一歩間違えれば洗脳になるという啓発なのか?って考えちゃった。
変わり者一家が社会に出てきてそれからどうなった?ってアンサーが欲しく終わり方がしぼんで行く風船見てる気持ちになって乗れなかった。

親父髭剃ったらめっちゃカッコよくなって笑った。あと何だあのラストのオーバーオールはぁ…。
他サイトで同じことを思っている人がいたが、子供達のために厳しく正しく育てているのにミッションと称して万引きを正当化するところだけがまじで納得いかん。そこがなかったら(または腑に落ちれば)とても素敵な映画だった。頭固いのかな。。長男がプロポーズしちゃうところが純朴で可愛くて好きだ。
邦題はこの際

『喪服がオシャレすぎる家族。』

とかでいい。

だってその喪服で登場するシーンとか、まさにキャプテンファンタスティックの方がハマってる。

世間とはズレた家族かもしれないけど、お互いまっすぐに向き合う姿勢は素晴らしいと思う。
自分の言葉で説明しろなんて言われたこともないし、あんなにはっきり親に意見したこともない。
何事もやり過ぎは良くないのかと思いました。宗教じみていて若干怖かったです。外界から隔離されており、何が普通なのか普通とは何か考えさせられました。森に住むようになった動機づけなどあるともっと腑に落ちました。
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