おちゃ

はじまりへの旅のおちゃのレビュー・感想・評価

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
5.0
人間本来の力だけで逞しく生きるというのが今年の目標なので、ぴったりな参考文献であった。しかも話の軸が哲学でさらにわたし好みだった。銃・病原菌・鉄とか、ロリータ、チョムスキーとか、プラトンとか。森で訓練するので身体的にも強靭になる。本来の学びはこうあるべきだなと思う。社会に出て生きることが人生のロードマップに入っていないのであれば、絶対この暮らしの方が健全で幸福だが、地球で生きてる以上そうはいかない、、。家族以外の人間と関わらないと世界を知らないまましんでゆく。資本主義、法、宗教、食肉、エセオーガニック、土地の無駄遣い。死。日々おかしなことがたくさんあるが、この家族は、その違和に対してダイレクトに問題提起し、実際に自分たちの暮らしに反映させている。超かっこいいアクティビストだとおもった。たしかにまったく自分と関係ない神の誕生日祝うくらいなら、自分に影響を与えてくださった偉人の誕生日祝う方がよっぽどいいなとか。うしろめたさで作られたほぼ意味のない性教育。子どもがどうやって生まれるか、説明してもおかしくないことなのに。平井堅のstrawberry sexを車で流していて、sexってなに?って母に聞いた時にうやむやにされたなあ。
手段と目的を履き違えてそれがあたりまえになり、文明に頼り切って今の何不自由ない生活がある。人間の進化でもあるが、退化でもある。

興味深いと言うな、具体性を持って話せ
と、めっちゃ言われたい。。
文明に頼らずに自力で生きる人と共に生きたい。
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