サーフ

はじまりへの旅のサーフのレビュー・感想・評価

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
3.7
キャッチコピーに「普通ってなんですか?」とある通り、普通の家族、普通の教育とは何ぞや?という問いかけが為されている映画。

主人公の家族のように現代社会から離れて育まれる家族の形、教育の形は彼らにとって普通だけど一般市民からしたら異常で逆もまた然り。
幸せに家族の絆を育んでいるのに「自分たちの観点からしたら普通じゃないから自分たちのように生きろ」という同調圧力はやっぱり違和感は感じる。

ただ手放しで「いい話」と言えず、モヤっとした部分も残る映画。
なんかいい話で纏めているけど「これは結局、父親のマスターベーションに振り回されているだけのストーリーでは?」とか「構図は色々と話題になっていたカルト宗教2世のストーリーとあんまり変わらない」とかいろいろ邪推して感動はしなかった。

ただラストシーンは彼ら家族にとっての"幸せ"がそこに確かにある様に感じて途中モヤモヤっとはしたが、彼らの暖かさの満ちた未来を感じられる最後でそこは良かった。
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