キミシマユウキ

はじまりへの旅のキミシマユウキのレビュー・感想・評価

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
3.8
ベンとレスリーの夫婦は子供6人と共に俗世から隔離された森の中で10年間生活していたが、再び社会へと関わらなくてはならなくなり……

2016年の変わったドラマ映画。
主演は『ロード・オブ・ザ・リング』の
!!ヴィゴ・モーテンセン!!
国内外ともに評価高めだったので鑑賞。


“人民に力を、権力にノーを”


森に住むちょっと変わった家族の再生物語
ほっこりしつつ教育について考えさせられる良作だった。
サバイバル技術に非常に長け、1人で生き抜く力を持つ子供たちも”普通さ”に憧れるのが当たり前だろう。友達と遊んだりゲームしたり恋人が出来たり……。まぁそれが正しい若者のあるべき姿なのかと聞かれると違うのかもしれない。
狩猟を教えつつも本による勉学も怠らないベンの家族の知識レベルはそこら辺の大学生を凌ぐし、肉体も1流アスリート級。
でもそれだけでは”社会性”は学べないんだな……。

主演のヴィゴパパはかっこいい。
愛する妻のために山から降りることを決意した男。どこかで間違えたかもと気付いてもきっと辞められなかったのだろう。
あとは子供たちがそれぞれ個性あって可愛かったです。

自分にも子供が出来たら山篭りさせようかな…?(笑)
相当な覚悟と知識がないと難しい芸当ですね。
『リトル・ミス・サンシャイン』と少し雰囲気も似ていてよかった。

ロードムービー好き、ヴィゴ・モーテンセンにスパルタ教育されたい方、そして山篭りで社会から隔離されたい方にはオススメの作品。