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はじまりへの旅のwarderbrothersのレビュー・感想・評価

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
4.6
私は教員を目指していて、学校での教育活動を通して生徒の心を自由にすることができると信じていました。

ですが、どれだけ教師がそれを目指そうとしても届かない自由があると気づかされました。
それは、国のあり方とは対極的な思想に対しての自由です。
日本の教育では教師に対して政治的な活動や信仰が制限されるという法律があります。言い換えると、政府が嫌がる思想を持つ人が生まれないよう教育しなければならないのです。
教育者が基本的人権である「表現の自由」を奪われたこの世の中で完全な自由などありやしないと思いませんか?

この作品は、その自由に見せかけた不完全な世界に哲学・言語学者のノーム・チョムスキーの思想を交えて見事なメスを入れています。

“Power to the people!! Stick it to the man!!”
この世の中の主人公は「国」ではなく「国民」です!
何が我々にとっての幸せなのか、良い生活なのか、権力に屈することなくあの家族のように探求し続けましょう!
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