ゆきだる

はじまりへの旅のゆきだるのレビュー・感想・評価

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
4.9
一回目 2018/12/26
見てきた映画の中で一番。
そう思えるほどには感心し、共感し、感銘を受けた。
はぁ、好き。
どこが好きかって聞かれるとどういった部分をあげれば良いのか迷うくらいには中身がぎっしり詰まってる映画ではある。

なぜ4.9なのかは途中で出てくるスーパーから食材を盗むシーンは意図が分からないし、教えている事に反しているのでは?と思ってしまう。
社会的な生活を否定するのは良いがそこに害を為すのは違うのではないだろうか。

でも、自分が将来的にやりたい事であったりなりたい形がこういう生活なので憧れると共に、知識体力が圧倒的に足りていない事に絶望もした。

宗教や世の中の当たり前、普通はそれで良いのか。
特に共感させられる部分が随所にあり、見ていてずっと自分の内面を見ているみたいだった。

だが、社会に一歩踏み出すとそれが通用しなかったりするのもしっかりと描かれていた。
そういった一方だけの側面を捉えて映像にしていないのも凄い良かった。

警察にバスを止められて追い返すシーンなんかはスカッとした。
妹家族と一夜を共に過ごしたシーンなんかは学校なんか必要ないし、何が正しいかは人それぞれだと感心させられた。

父親が全てだが、子供たちもそれぞれの人格があるのだからどこまで父親の教育をしていくことが正解なのだろう。

前半で吸い込まれて、後半でハッとさせられる作りもまた良い。
この家族も最高。

あと、一番下の子供達が可愛すぎた。
ゆきだる

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