ガガンボ

はじまりへの旅のガガンボのレビュー・感想・評価

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
4.0
「普通ってなんですか?」
この家族の子供たちの普通は山で自給自足、トレーニング、本で物理学や歴史を学ぶ生活を送ること。
私たちの普通は、コーラを飲み、ゲームして、学校で勉強して、友達と遊んで、、

現代社会を生きるためかどうか、ということを前提にしているかしていないかの違いだから、どっちが正しいとは決めにくい。
でも、同年代の子との接し方が分からない、社会の普通が分からないから、周りから変人と呼ばれる子どもたちは少しかわいそうに思えた。

家族愛の素晴らしさを感じられて、いい話だったんだけど、
途中で長女?が
「少女をレイプした男が主人公だから、男に共感する。でもよく考えると、実際に男がやっていることは憎い。」
って本を読んだ考察で言ってて、それがこの映画にも言えることだと思った。
山で暮らしている家族がメインだから、社会の普通を押し付けようとする、祖父や祖母、父親の妹が嫌な風に見えるけど、実際にこの家族の父親がやっていることは、子どものためになっているかと言われると、疑問が残る。

んーまぁでもこれも、僕が自分の普通が正しいと思っているからなんだろうなぁ。

え?まじで普通ってなに?
てか普通になる必要ってあんの?
あああぁん、もうわかんないんご。
ってなる映画です。