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はじまりへの旅のものネタバレレビュー・内容・結末

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

所感:思想ってどこまで極めたら良いのか分かんなくなってしまいがち。人は自分が生まれ育った環境からしか正しさのものさしを持ってこれながち。

お母さんは生まれ育った物質主義的環境と(おそらく)大人になってからお父さんと極めた反物質主義の環境の二つの世界に折り合いをつけられなくなって亡くなってしまった。それは子どもたちにとって悲劇なのだけれど、同時に自分たちが半ば無理やりに信じ込まされていた父の価値観以外のものに触れるきっかけになった。つくづくお父さんが愛情を持って子どもたちを学校に行かせるっていう選択ができる柔軟さがあったこと、何より子どもたちが死なずに賢く育ったことが幸運だったな…と思う。ギリギリのハッピーエンド!

愛情は周囲から見た時に「正しく」あるべきなのか?なんて、フロリダプロジェクトや万引き家族にも通じるようなことを考えてしまったり…。

劇中に出てくるナボコフ『ロリータ』への感想とほぼ同じ感想を抱かせるように出来てるのが、うまい!と思った
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