このレビューはネタバレを含みます
世間的な常識を知らないまま、生きていくのに必要な知識だけをお父さんから教えられてきた子どもたちがとてもたくましくて心強い。
街で生活する人たちとの考え方が凄く極端で、どちらの言い分も分かるが故にもどかしかった。
子供たちにとって絶対的存在だった父親に対し不信感を募らせる次男レリアンの存在が観てる側にとっても丁度良いブレーキ要素というか、疑問を投げかけてくれるような、一長一短あることを気づかせてくれる役割を担っていたように思う。
ラストにかけて父親ベンの考え方が変わっていき、自分の間違いに気づき、より柔軟になっていくのが良かった。外面的にも伸びていた髭をバッサリ剃って、変化が顕著なのが良い。
お母さんの墓を掘り起こして、お母さんが理想としていた仏教の火葬方式で再び家族皆で弔うシーンがとても良かった。
トイレに遺灰を流すのも面白可笑しくて大好き。
ぶっとんだ家族が成長していく素敵な映画だなと思いました。
