MetalWarrior

エージェント:コールのMetalWarriorのネタバレレビュー・内容・結末

エージェント:コール(2014年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

何から突っ込んでいいのかわからないくらいの駄作。
情熱が空回りして潜入捜査に失敗し、停職中の潜入捜査官コールが、ジャーナリストの元妻が誘拐されたメキシコで、元妻の友人の美女と捜査を開始し、壮絶な銃撃戦の上、元妻を救出に向かうと言う話。

最初から最後まで、ご都合主義的に話が進み、演出も極めてテンプレ的・記号的な描かれ方をする上、銃撃戦も全然迫力がない。何を褒めていいのかわからない映画。(相棒の美女はかわいかった・・・くらいか)

とりあえず突っ込みどころを順不同で書いていくと・・・

・元妻を寝取ってた捜査官の弟も事件に巻き込まれてしまい、本当なら元妻・弟との三角関係や、苦悩を描くことができたはずなのに、弟は重要なキャラにならず、警察に拘束されているところをなぜかギャングに連れ出され、そのまま処刑されてしまう。処刑シーンすらないし、なぜギャングが留置場に自由に出入りできているのかもわからない。弟との関係性など、大事な設定が全部ムダになっている。また、弟が殺されたのに、最後まで弟との間に心理的な葛藤や主人公の感情の動きなどが伝わる演出も一切ない。

・別れた妻と復縁するのかと思いきや、最後に妻は一言お礼を言って去っていくという淡白すぎる流れ。しかも元妻は太めのモブキャラで、劇中でセリフは一言のみ。

・かといって、ヒロイン役といい感じになるわけでもない。ヒロイン役は、やはりありがちな展開として、勝手に主人公に惚れて、主人公が寝てる時にキスをして添い寝するというチープな演出。

・また、ターゲットのギャングを酒場で誘惑してトイレに誘い出し、油断したところに襲いかかるというありがちすぎる展開も萎えた。

・もちろん、銃撃戦では主人公には一切弾が当たらないご都合的な展開。

・映画チラシには「敵の圧倒的な戦闘力」とあるが、敵の戦闘力も大したことがない。せいぜい10~15人位の手下がいるくらい。

・街中で銃撃戦をしているのに、通行客などは何の反応もなく、町で一番有名なギャングの息子を戦闘でぶっ殺したのに、誰も寄ってこないし、殺した死体を置き去りにしてその場を去って、そのまま無罪で放免されている。停職中なのに、自分とは無関係な人間をぶっ殺し、それが評価されたことで逆に復職するという無茶苦茶な展開も萎えた。

ハッキリ言って見るだけ時間のムダなんだけど、清々しいまでにツッコミどころ満載なので、笑ってしまいました。

Filmarksの感想全部読んだのですが、誰一人「良かった」と書いている人がいないのも凄いです。
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