スタローン自らがロッキーの物語に終止符を打ってからおよそ十年後、宿敵であり盟友のアポロの息子を主人公に据えて制作されたスピンオフ的な通算七作目。
ストーリーの流れは過去作をなぞるような展開なので驚きはないですが、勝つことよりも挑戦することに意義を見出すという本シリーズが作り上げたスポーツものとしての王道を見せてくれるので、目新しさはなくてもファンの期待には手堅く応えていると思います。
ロッキーの息子が背負わなかった英雄の息子としての宿命を負い、乗り越えていくドラマは掘り下げが物足りない気もしますが、その要素があることでシリーズに新しい視点が加えられているのは確かです。
