鹿shika

クリード チャンプを継ぐ男の鹿shikaのレビュー・感想・評価

4.0
元ヘビー級王者アポロ・クリードの愛人の息子アドニスは、父親を知らずに育つ。しかしボクシングの情熱を受け継ぎ、かつて死闘を繰り広げたロッキーを探し出し、トレーナーを依頼する。

ロッキー愛は自信しかない。。だから今作も大好きで何度も見てる。
いや、第一に、私はマイケル・B・ジョーダンの顔面が大好きなのだ。

さて、この作品の誕生秘話を知っているだろうか?
(私も映画関係の知り合いに聞いたので、人伝いではあるが、、)

スタローンは自ら、ロッキーシリーズを書き、監督も主演も自分で行ったのは有名な話だと思うが、
そのスタローンの元に、ある若いクリエイターの男性が、このアイデアを持ってきたのだ。「もしもアポロに息子がいたとしたら、、」と。

ここで『ロッキー(1976)』を思い出してほしい。
この作品では、無名な上に金銭面も潤沢ではなかったんだ。そこで試行錯誤しながら完成したのが、あのロッキーなのだ。
その苦労時代があり、スタローンは自分を重ね合わせ、ほぼ二つ返事で、若いクリエイターのアイデアを買ってでたのだ。(もちろん魅力的なアイデアだったため)
そしてそれが若き日のライアンクーグラー監督なのだ。

そして彼は『フルートベール駅で』の主演だったマイケル・Bジョーダンを起用したのだ。(彼らは『ブラックパンサー』でも共演を果たす)
ちなみに『クリード』のアイデアは、彼が学生の頃から考えており、念願だったことも分かる。

ああ、また語りすぎて本編まで行けていない、、

今作で自分的に重要なことろだけ抜粋するぞ。
ロッキーもクリードも、お互い人に期待されずにボクシングを始めた。
そして金銭的にも厳しく、何度も馬鹿にされて生きてきた。
しかし、そこで卑屈になるのではなく、その境遇を当然かのように受け入れ、
周りに何を言われようが、応援してくれている人と、自分の尊厳のために、努力を惜しまないところなんだ。
アポロよりも、ロッキーの血が入っているのでは?と思うほど、彼らは似ている。

そしてロッキーが病気に侵されたときには、師弟関係がなくなり、本物の息子のように、励まし、病室でトレーニングする2人をみることができる。
(ロッキーは必ずどの作品でもネガティブになるよな笑 そこが愛らしいのだが)

だからこそ、映画ラストの2人の会話が良い味を出している。
「良い人生だった?」「悪くないね」
このやりとりをしたいがために、私はいつもカッコいいおじいちゃんがいると、話しかけて友達になってみたくなるのだ。
鹿shika

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