みかん

エイリアン:コヴェナントのみかんのレビュー・感想・評価

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)
3.9
コヴェナントを観てすぐにこちらを観ました。
続編として想像したのはショウ女博士と、エンジニア達の哲学的な接触を期待していましたが…

前作で、何故地球人を創造しておきながら、2000年も前に征伐部隊を送ろうとしたのか…?
何故、征服する基地の星が全滅したのに救援に行かないのか…?
様々な謎を残していたのにそこに触れられなかったのは残念。
前作はそれで完結されていたのでしょうか。

本作では、超文明なのに、古代ギリシャ人みたいな格好をしてて、古代遺跡みたいなとこに住んでいて、未来都市の面影も無く未開の星の一部分に居住してデイビッドに一瞬で滅ぼされる…エイリアンの産みの親文明としては儚すぎるし、どうやって宇宙船とか造っていたのか…

もしかすると、2000年の間にすでに文明は退廃して技術も失われ、なんとか見つけた新しい星で、古代のように細々と暮らしていたのかな?だから、征服基地は忘れ去られていたのかな?
などなどと自分でストーリーを補完してみるのも一興ですね。

そういった好奇心を満たしてくれる映画では無く、あくまでも地球人とAIの物語なのかな。結局は、人間が作り出したアンドロイドが異星人のエイリアンを品種改良して、地球人の、最大の敵になる。
全ては自業自得的な。

デイビッドが、品種研究の為に生命体を使い尽くして、最愛の博士まで研究体にしたのは想像出来ます。
冒頭部分や会話でデイビッドの異常性が強調されましたので。
そして、罠にかかって2千人もの検体を運んできた地球人を大歓迎…
怖い設定でエイリアンらしい

前作が哲学的というか、思想的に傾いていたが、その路線は受け継がずエイリアン作品としては当作の方が面白いのかなと思います。
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