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エイリアン:コヴェナントのKUBOのレビュー・感想・評価

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)
4.0
待望のリドリー・スコット監督最新作「エイリアン:コヴェナント」を公開初日に鑑賞。

前情報を全く入れずに鑑賞したが、冒頭マイケル・ファスベンダーが登場し「デイヴィッド」と呼ばれることで、これが完全な「プロメテウス」の続編であることがわかった。

前作「プロメテウス」は、人類の創生まで踏み込んでいながらそちらの方が蛇足で、あくまでプロト・エイリアン(?)の誕生の話が中心といった中途半端さが消化不良だった作品だが、本作と「2部作」と捉えれば見方が変わってくる。

主人公は新リプリーとも言えるダニエルズ(扮するのは「ファンタスティック・ビースト」でティナを演じていたキャサリン・ウォーターストン)なのだが、もう1人の主人公は前作から連投となるアンドロイド、デイヴィッド(マイケル・ファスベンダー)だ。

冒頭デイヴィッドは彼を作ったウェイランドに「あなたが私を創造したとすれば、誰があなたを創造したのか?」と問いかける。

エンジニア→地球人、地球人→アンドロイドというように、本作(いや「プロメテウス」も含めたこの前日譚2部作)は、創造主とその非創造物の起源をアンドロイドの目を通して探求する大河SFとなった。

それでいて前作「プロメテウス」とは違って、壮大なSF叙事詩である面と、第1作につながるSFホラー感を上手く両立させて「エイリアン」映画として完成度の高いものになっている。

新ヒロイン、ダニエルズの活躍。マイケル・ファスベンダーの新旧2人のアンドロイドの演じ分け。前作のヒロイン、エリザベス・ショウの運命は? そして「エイリアン」誕生の秘密とは?

「プロメテウス」+「コヴェナント」で完全に第1作「エイリアン」に繋がります。ファンはもちろん必見! それより「エイリアン」を見たことない人が、これを見た時の感想が知りたいな。私たちが第1作目を見た時のような新鮮な恐怖や感動があるのかな?
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