ハラポコ

エイリアン:コヴェナントのハラポコのレビュー・感想・評価

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)
3.8
この作品で初MX4Dを体験。その効果なのか前作プロメテウスと比較してかなり楽しめた。返り血が飛ぶシーンの蒸気吹き付け演出には嫌悪感があったほどだ。

まず今作を楽しむには少なくともプロメテウスを観ている必要がある。またエイリアン1作目も観ているとより楽しめるだろう。

映画の概要は過去のエイリアンシリーズと大差ないが、新たな火種が出現していつもと違う物語になっている。AIの能力を目に見えて感じられるようになった現代において注目したいテーマだ。ブレードランナーとも重なるようにも思える。

本作にとってエイリアン(ゼノモーフ)は舞台装置態度の扱いなのだが、この後の物語がエイリアンに1作目に続くのだと思わせる活躍を十分にしており、興行不振により続編が作られる事がなかったとしても、ある程度は納得できるものになっているのではないだろうか。

しかし不用意に未知の惑星をうろつき回る相変わらず愚かな乗組員については、宇宙戦争の火星人の姿が重なって見えた。もうここはシリーズのお約束として割り切って受け入れるしかない。この辺りの不満で純粋に楽しめない方には同年公開の宇宙生物ホラー「ライフ」をお勧めする。
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