のす

山の音ののすのレビュー・感想・評価

山の音(1954年製作の映画)
3.7
原作既読済み。今作は内容がコンパクトに詰め込まれた感じだった。キャストははまり役。ダメ夫が板に着いてきた上原謙、割と庶民的な原節子は目の演技が素晴らしい。そして饒舌な中北千枝子。個人的には配役は英子演じる杉葉子がイメージ通りだったかな。戦争が重い影を落としている家族に巻き起こる出来事、房子も菊子も気の毒だしこれは悲劇だと思う。なんと言っても義父と嫁の関係は美しく微笑ましい部分もあるけどやっぱり妙だな…映像で見ると原作のアクの強さは少なくなっているかもと思った。
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