山の音の作品情報・感想・評価・動画配信

『山の音』に投稿された感想・評価

kabcat
3.6

今度は川端康成原作の成瀬作品。林芙美子ものと違って、男女のリアルなやりとりを描くというよりも、描かれないダークな部分が浮かび上がる演出になっている。とりわけ上原謙演ずる夫のアブノーマルさ(SM趣味あ…

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放映日から一週間。
自室のテレビジョンには山の音が繰り返し繰り返し流れっぱなし。

山村聰の見事な老人ぶりを飽きず眺める。

不機嫌で不幸な人たちがたくさん出てきて、山村聰の舅と原節子さんの嫁が醸し…

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成瀬巳喜男作品を観るのはこれで2本目だが、「浮雲」が余りに鬱々としていたので、95分と言うお手軽な尺でも大分観るまでに気持ちの準備を要する。

成瀬巳喜男と原節子だから観切った物の、そうでなければ終…

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4.1

 駅から北に歩けば周りじゅうが頂きである。尾根の木々が数えられるほど近く、高く聳えるでもないのにあの妙に山深げな。自宅はその懐にあるのだが、その山が、ある深夜、鳴ったんだそうだ。
 それは戦後間もな…

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原作者の川端康成の癖がノイズにも感じる映画。

聖人の義父と貞淑なお嫁さんの緩やかな友愛の連帯を美化する願望と、だいぶ歳の離れた小娘に慕われても性欲をおくびにも出さない自身の紳士的な振る舞いに悦に入…

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上原謙演じる息子がなぜ虚無的な行動をするのか?原作だとそれは戦争である。
山村聡演じる父親はなぜ嫁に思慕を感じるのか?そこには近づきつつある老いと死があり、義姉への愛があった。
でもこの映画ではその…

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片岡義男の「映画の中の昭和30年代―成瀬巳喜男が描いたあの時代と生活」を読んだので再見する気になった。しかし、ウォンチューな小説家でシティーボーイな印象がある片岡義男が成瀬巳喜男について書いていて不…

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Mikan
3.2

あらすじにある「老いを感じ、寂しさを抱える日々」というところや、「嫁に惹かれている」という描写もそこまで私には伝わらなかった。家族で過ごす日常の中で嫁として気疲れするだろう状況や夫の浮気を不憫に感じ…

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初見。原作者の川端康成と名作と言われてるので見ました。ストーリーよりもキャストや当時の景色に目が行ってしまいました。ストーリー含めて時代を感じました。

日本人のたたずまいが美しい時代
不倫夫に悩まされる妻役の原節子さんがかわいくて美しい
義父役の山村さんもダンディ
上原謙さんの息子さんが加山雄三

愛人は子を産むことを決意し、妻は堕胎するなんて
愛…

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