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山の音のDのレビュー・感想・評価

山の音(1954年製作の映画)
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成瀬巳喜男による暗黒版サザ
エさんのような昼ドラマ的な
映画。

この時代にはこういう家族の
付き合い方なのかなというカ
ルチャーショックもありつつ。

父親と息子が人生の成功と失
敗について酒を飲みながら、
語っている描写が印象的だっ
た。

その答えに父親は、「それは
子どもの結婚がうまくいって
いるかどうかにも、かかって
いる」というシーンがこの映
画全体を体現しているかのよ
う。

それにしても、小津安二郎の
原節子を多く見ているし、浮
離れしている存在感なので、
原節子の嫁入りはどうにも見
慣れないし、違和感があるも
のの、仮面をつけたような嫁
の立ち回りはさすがの名演技。

この年のキネ旬5位が近松物
語で、6位が本作という結果
に現れているように、いつの
世も、暗黒不倫映画は面白い!

日本映画の三大巨匠!!!
最低限みておくべき10作品はこれ!(1930年代〜1960年代の日本映画も紹介)

https://narcos.hatenablog.com/entry/japanese-movie-ranking
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