きぬきぬ

彼は秘密の女ともだちのきぬきぬのレビュー・感想・評価

彼は秘密の女ともだち(2014年製作の映画)
4.0
男が女装する姿を、ただ笑えそうだと観に行く人は、おそらく理解出来ないだろう顛末に戦慄するといいよ。コメディではなく、これは個人的なセクシャル・アイデンティティーについてのミステリー。(元にしてるのはルース・レンデルの短編) 同じ愛する人を亡くした男女が寄り添い共犯者のように、自分のセクシャル・アイデンティティーに目覚めて行く戸惑い(主人公はあくまでクレール。彼女自身の愛の対象への自覚)から、自分らしく生きる為の解放の物語でもある。幸せの形は人それぞれだ。その一線を踏み越えるまでの心理的な複雑さがミステリーでもある。

ビジュアル的には、ロマン・デュリスって元から細身だけど、もっと痩せたような感じ。足細くて長くて綺麗で、思った以上にチャーミングでセクシー。ラファエル・ペルソナ-ズはやっぱりハンサムで、
腐れ女子的には、ヒロイン、クレールの妄想場面が大変美味しい映像でご馳走さま(笑) それにオゾンのカメオ出演場面(笑)
さすがオゾン♪
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