クリストフォルー

ハイヒールの男のクリストフォルーのレビュー・感想・評価

ハイヒールの男(2014年製作の映画)
4.1
女装をアクションのフリで使うのかと思っていたら、中身は性同一性障害の男性を主人公に据えた、ちゃんとしたLGBT映画で驚いた。もちろん、アクションにも長けていないといけないので、ストレートの役者が演じることにも無理はない。
“暴力組織の権力争いに巻き込まれる刑事”というのはおなじみの設定だが、歪んだ世界の中で純粋に生きようとしたのがLGBTの男だった、という単なる皮肉で終わらせていないのが、本作の美点。
日本映画も、「ミッドナイトスワン」のさらに先を目指してほしい。
クリストフォルー

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