刑事のユン・ジウク(チャ・スンウォン)は暴力団からも恐れられる強さと完璧な肉体を持つ人間だった。しかし、彼は性同一性障害を持ち、常に自身の女性である部分を秘密にして生きてきた。そして、彼は遂に警察を辞めて女性になろうと決心する。ジウクが警察を辞めることを知った暴力団は彼を懐柔しようとする。
最強の刑事が女性になりたいという願望に突き動かされていくストーリーであり、ユン・ジウクの男らしさと女らしさが丁寧に描かれていました。
ユン・ジウクは学生時代、同性の同級生を好きになりますが、その同級生が目の前で自殺するという過去から、自分の女々しさを消すために、海兵隊に入り、肉体も精神も男らしさで埋め尽くそうとします。ジウクの屈強な肉体、精神的な強さの裏側に女性としての部分が現れていくストーリー展開が観ていて興味を惹きました。「女になりたい」の彼の真剣さがストーリーに重厚さを与えており、見応えがありました。
ジウクの戦闘アクションが凄まじく、ナイフを手に相手を何度も切り裂く姿はホラー並みに惨く描かれていて、強さを十二分に見せつけていました。ストーリーが進むにつれて強さは変わらないが、ジウクの表情が女性らしくなっていくところも良く出来ていました。
なかなか面白い作品でした。ユン・ジウクを演じたチャ・スンウォンの良さが作品を面白くしていたと思います。
鑑賞日:2023年7月10日
鑑賞方法:Amazon Prime Video