桔梗

アリスのままでの桔梗のネタバレレビュー・内容・結末

アリスのままで(2014年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

U-NEXTにて鑑賞。

若年性認知症という不治の病と闘う主人公アリスと、その家族の物語。記憶が消えて行く苦しみ、悲しみ。それは、到底想像もつかないのだけど、もしも明日、自分の母親が記憶をな失くしていたら。数分前の会話すらも思い出せなかったら、自分の事すらも記憶から消えたら、と考えるとそれだけで涙が溢れた。そんな悲しみに負ける事無く家族一丸となり支えあう家族愛にも心を打たれたし。何より、大好きだった仕事を手放し、日々変わって行く自分と向き合いながら懸命に家族と共に生きるアリスに胸が詰まる思い。我が子の記憶すらも失くして行く、母親にとってそれがどれほど悲しく苦しい事か。娘に遺伝してしまった事も大いに自分を責める要因でしょうね。誰も悪くないのだけれど。それでも、子供たちを思う気持ちがその瞳を通してひしひしと伝わって来る。母の愛は偉大です。そして記憶の大切さを教えてくれる、そんな作品。
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