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アリスのままでのmのレビュー・感想・評価

アリスのままで(2014年製作の映画)
4.5
ジュリアン・ムーアさんの演技力に脱帽。
御涙頂戴ではないリアリティーのある静かなテンポで泣かせてくれる作品。

今まで積み重ねたものが無くなっていく。
言葉を忘れ家族を忘れ、トイレの場所も忘れてしまう。
なら生きている意味はあるのだろうか。
アリスの一生懸命に進行を遅らせようとする姿に胸が苦しくなった。

スピーチが素晴らしかった。
泣いた。
旦那さんに初めて病気を告白する場面にも泣いた。
ジュリアン・ムーアさんが上手いおかげで淡々としながらもアリスの感情を逐一感じられてよかった。

ジュリアン・ムーアさんの演技力が本当に凄い。
自分を撮った動画と進行した姿がまったく違くて涙と溜め息が出た。
同じ人とは思えない圧巻の演技。
昔の自分の選択がうまくいかないのはズルいなって思った。
彼女が選んだ道を歩ませて欲しかった。

旦那さんが仕事を選んだ瞬間がリアルだな、と思った。
養っていかなきゃいけない、でも、近くにいたい、そんな気持ちが旦那さんの涙に表されているのかな…。

【癌ならよかった
癌だったら恥ずかしくない】

賛否両論ありそうだけど、このセリフを聞けて安心した。
あぁ、思っているの私だけじゃないんだ…、って。
癌って有名だし、アリスの言う通り恥ずかしくない。
今は癌はオープン、でも、言えない病気もある。
言えない病気にもっと光が当たればいいと思う。
だから今回この作品を観れてよかった。

ストーリー : ★★★★☆
映像 : ★★★★☆
設定 : ★★★★☆
キャスト: ★★★☆☆
メッセージ性 : ★★★★☆
感情移入・共感 : ★★★☆☆

cc/もうすぐ私は
すべてを忘れる。
けれども愛した日々は、
消えはしない。
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