このレビューはネタバレを含みます
コロンビア大学で教授をしていた女性が若年性アルツハイマーになる話。
私の周りにはアルツハイマーの人はいないけど、アルツハイマーがどういったものなのかよく描いているんだとおもう。
自分が積み上げてきたものがすべてなくなる感覚。自分がわからなくなる感覚。今までふつうだったことがふつうではなくなる感覚。そしてそれを自分ではどうにもコントロールできない感覚。とても恐ろしい。
目の前に言葉があるけどそれを掴めない感じっていう表現うまいなぁと思った。
ピンクベリーで自分のお気に入りだった味さえも頼めなくなって、旦那にここにまだいたいかきかれて、まだおわってないの(アイスが)もう行かなきゃ?って聞いたアリスがなぜか心にのこってる。
記憶をなくして、だんだんなにもできなくなった姿が本当に小さな子供に戻ってしまったようでとても切なかった。