栗

アリスのままでの栗のレビュー・感想・評価

アリスのままで(2014年製作の映画)
4.1
コロンビア大の言語学の先生をするほどのスマートな女性が、若年性アルツハイマーにより専門であるはずの言葉も覚束なり、当初はとても綺麗な容姿でアクセサリーも素敵だったのに、ピアスが消えネックレスが消え、化粧もなく髪ボサボサ(;_;)
本人にとっては、記憶が無くなるというより最初から無いものなので頭の中が真っ白状態、家族から指摘されて気づく恐怖と言ったら!
珍しい家族性のアルツハイマーという事で、子供にも遺伝しているかもしれないと判明すると微妙に広がる家族関係。
夫も若年性アルツハイマーをどう受け止めて良いのか分からず、「何でお前が。そんなはずはない。何かの間違いじゃ?」と悩むアリスを否定する言葉。
結局は仕事に逃げたのではないかな?と思う。仕事とキャリアが大切な人だから仕方ないだろうけど。

エンドロールでバックに「still Alice」という文字が出ていたが、どんどんその文字が薄くなり…消えて行く。そして最後は真っ暗に。
アリスを象徴するエンドロールで、「ラブ」というアリスのセリフで本編が終わった後に哀しさと怖さを引きずった。
栗