まつ

アリスのままでのまつのネタバレレビュー・内容・結末

アリスのままで(2014年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

「永遠に失われるものなんて無い」
「苦しんでるんじゃない、闘っているんです。」

こういう作品を観ると、いい意味でも悪い意味でも、「絶対に…」なんてことはないんだと、改めて認識させられます。
自分にだけは、自分の家族にだけは、悲劇や苦難は訪れない…なんてことはないんですよね。

自分が自分じゃなくなっていくのが、自分でわかる…
本当に地獄以外の何ものでもないと思います。
アリスや家族の苦しみの半分も理解してないだろうけど、何度も泣きました。
賢い人だからこそ、自分の最後は自分で決めたかったんだろうけど、あのときリディアが来てくれて、わたしはよかったと思います。

温かい家族がいてくれてよかったけど、家族にだって、自分の人生がある。
旦那さん、辛かっただろうな。

ジュリアン・ムーア、実は知的で聡明な印象はあまりなかったのですが(ハンニバルでも頭のいい役だったんだろうけど、記憶がほぼレクターに持ってかれてる)、この役はすごく合っていたのではないかと。
美しかったです。

今を、一瞬を、生きるって大事なことですね。鬼ババばかりしていたら、ダメだ。
まつ

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