このレビューはネタバレを含みます
「砂漠でサーモン・フィッシング(2011)」とは打って変わった世界観でみるエミリー・ブランド。
今作では、現場で誘拐即応班として活躍するFBIの女性捜査官 ケイトを演じている。
ケイトはメキシコの麻薬カルテル撲滅のために組織されたチームへとスカウトされる敏腕捜査官。
そんな彼女が、違法捜査も厭わない麻薬戦争の実情を目の当たりにしていく展開。
アレハンドロの独特な雰囲気が怪しさ満点。
終始ベニチオ・デル・トロがよかった。
橋に吊られた犯罪者たち、買収された警官たち、資金洗浄。
どのシーンを切り取っても異様で無秩序。
統制された悪、必要悪。
あまり後味が良くない作品だった。