リルミ

ボーダーラインのリルミのレビュー・感想・評価

ボーダーライン(2015年製作の映画)
3.8
トリガーワーニング/ジャンプスケア:拷問を示唆する描写や、ゴア表現あり ジャンプスケアあり

陰謀渦巻く、壮絶な麻薬カルテルとの戦いを描いた一作。
ヴィルヌーヴはデューンを見た時から作品の雰囲気作りがべらぼうに上手いと思っていたが、この作品でも才能が遺憾無く発揮されている。血に塗れた麻薬戦争の世界を容赦なく描いており、緊迫感が半端なかった。残虐なシーンもあるが、ダイレクトな暴力描写に頼り切っていないのも好印象。
映像表現は序盤こそ退屈だったものの、終盤の夜の描写は圧巻。さすがロジャー・ディーキンスだなと舌を巻いた。
ストーリー運びやテンポ感もデューンと比べると悪くないし、監督の過去作をもっと見てみたくなった。
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