ねじまき

ボーダーラインのねじまきのレビュー・感想・評価

ボーダーライン(2015年製作の映画)
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以前、ある戦争映画を観た時に思いました。映画はボクらに普通味わう事の出来ない体験をさせてくれる。映画にはそういった機能があると思います。
そういった映画の持つ疑似体験の機能を逆利用して、観客を強烈に突き放しているのがこの作品です。
(漠然とした書き方でスイマセン。なるべくこれから観るみなさんの感覚を削がないようにと思うと、どうしてもこの程度の書き方しか出来ませんでした)

かなりキツイ描写が多いので、鑑賞には注意が必要ですが、全てが高品質の素晴らしい作品です。複雑な作戦を追うシーンでもこちらが混乱せずに物語を追える点には監督の見事な構成力を感じます。ロールシャッハ模様にも見える空撮や不意にバシッと決まった画など、ハッとさせられる所が多いと思ったらロジャーディーキンスなんですね。主人公が感じている圧のような重い音楽も印象的でした。

何も分からないのに傷だけは負わされてしまいました。散々なライド体験でしたが、興味のある方は是非。
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