プリズナーズ、メッセージ、ブレードランナー2049
ここまで見たヴィルヌーヴ監督作品全部好みの中、戦争映画っぽいという理由で敬遠してたこの作品。
良い意味で期待を裏切られてかなり引き込まれた!!!
毎度ながら音の重厚感やじわりじわりと追い詰める感じが緊迫感を増長してくる。
最初の方は主人公ケイト目線で何が何だかわからないまま作戦に参加して、明確な説明もないままどんどん進んでいくストーリーにややこんがらがる。
しかし、ちゃんと観ていれば段々とわからない部分が紐解けていくのが面白い。
ヴィルヌーヴ監督作品のすごいところはセリフで説明しなくても、映像で暗示することで観ている人がギリギリわかるラインを攻めてくることだと勝手に思ってる笑
邦題の「ボーダーライン」そしてポスターにもある「善悪の境界」、その区切りが曖昧になってるからこそ、登場人物の行動が正義なのか、あるいは悪なのか、と二元的に決めることができないのがもどかしいと思いつつ、より観客を引き込ませる仕組みになってると思う。
正義か悪かを決めるのは一体誰なんだろう。