あでゆ

ボーダーラインのあでゆのレビュー・感想・評価

ボーダーライン(2015年製作の映画)
4.3
優秀なFBI捜査官のケイトは、メキシコ麻薬カルテルの全滅を目的とした部隊に入り、特別捜査官のもとで極秘任務に就く。ケイトは早速、謎めいたコロンビア人と共に国境付近の捜査を開始。人が次々と亡くなる現実を突きつけられたケイトは……

ドゥニ・ヴィルヌーヴ作品という事で、勧められたこともあり視聴。
全体的なかなりダークなテイストで、やや長回しで余韻残しつつ映すのはタルコフスキーの影響を受けているヴィルヌーヴぽいなぁと。
主人公が事件に巻き込まれ、訳がわからないと思いつつも少しずつ全貌が開けていって、最終的に殺すか殺さないかの二択を迫られるというところは『セブン』ぽくもある。主人公がずっとこうだと思っていた倫理の判断基準みたいなものがどんどんぼやけていって、最終的に綺麗ごとだけでは処理できない世界を知っていくというもの。

ベニチオ・デル・トロがあんま好きじゃなかったけれど、これに関してははまり役過ぎる。
個人的には「国境」と「善悪」のダブルミーニングになっている邦題もいいし、ラストでこれはデルトロの物語だということがわかる「シカリオ」というタイトルも良いなぁと思った。
続編やるらしいけどどうすんだろ。

個人的にはジョン・バーンサルがクズ役やってるのも嬉しくて、好きな俳優の一人なのでボコボコに殴られてる様子は最高だなとも思った。
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