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ボーダーラインのASAのレビュー・感想・評価

ボーダーライン(2015年製作の映画)
4.4
アメリカとメキシコのリアルを垣間見た。
狼の土地では屈強で優秀なFBI捜査官は太刀打ちできなかった。世界の裏側はあまりにもディープでダーク。自分が生きているこの世界の平和さに気付かされた。
戦闘シーンがリアルで凄まじい緊迫感。特に暗視ゴーグル目線のカメラワークは斬新で、自分がその場にいるように感じた。社会派でありながら戦争アクションの要素も素晴らしい作品だった。
ラストシーンで子どもたちがサッカーの試合をしている日常のシーンで銃声が鳴り響くが、特に驚きもしないところにメキシコの闇を見た。
ベニチオ・デル・トロの存在感が圧倒的。この映画を体現しているような、厳しく強烈な存在だった。
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