とぽとぽ

ディバイナー 戦禍に光を求めてのとぽとぽのレビュー・感想・評価

3.5
川のように脈々と続く人探し(自分探しも含む)の道中における異文化交流モノ(そんなジャンルがあるのかは知らないけど!)の王道としての物語、演出(例えば90年代の作品を思い出すような)によって力強く、普遍性という言葉にリーチするものになっている。例えばホテルの母子との関係は本作に少しの笑いや安堵感をもたらすだけでなく、しっかりと疑似親子としての働きもしている。それは時に月並みという言葉と天秤にかけられかねないものだけど、本作は遺体の見つかっていない名もなき兵士たちに捧げられるという明確なメッセージの元、ラッセル・クロウが演技・演出両面において血肉を与えるがごとく骨太なものにしている。
勝手に関連作『ダンス・ウィズ・ウルブズ』『リスボンに誘われて』『ロング・エンゲージメント』『許されざる者』
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