このレビューはネタバレを含みます
良かったんだけど、
別にそんな大したことなかったなって感じ。
微妙でもないし、超良くもない。
ちょうど良かった。
最近、ミュージカル映画初めて撮りました
って監督が多くて
その作品を「最高ー！」みたいな風潮あるけど
どれも浅くてなんか微妙。
ミュージカルってもっと
骨組みがしっかりしてないと。
グレイテスト・ショーマンに関しては
「曲」の力がもの凄く強くて
「脚本」の細かいところや繊細な部分が
全てチャラになってしまってる。
エンタメとしては大成功なんだろうけど
フリークスのみんなの辛かった過去や
どうしてこのショーに参加しようと思ったのか
1度裏切られて悲しかった気持ちを
どうしてまた奮い立たせることができたのか
彼らの細かい気持ちの描写が
すっ飛ばされててモヤモヤ…。
もちろんバーナムが主役だけど
彼を支えてくれたまわりの人を
もっと描いて欲しかったなぁ。
ラストの方で娘たちに
「浜辺だよ！」って言われて
奥さんを迎えに行った時に
奥さんがバーナムに
「もう、あなたとは一緒にいれないの。」
って1回突き放して
1人になった彼が考えを改めて立ち直り
フリークスやフィリップと和解して
みんなでもう一度ショーを復活させて
ある日の公演に奥さんと娘が来て
バーナムが本番中に客席に見つけて…
みたいなクライマックスだったら
もう少しだけ良かったかなって思う。
素晴らしいシーンもたくさんあったし
これはこれで良かったんだけど。
世間が盛り上がってるから監督の勝ち！（笑）
